《 フィルム時代〜(1900-1925) 》
 「乾板」に使われているガラス板は重く、また割れてしまうという不便ふべんな点がありましたので新しい材料として「セルロイド」を使うことが考えだされました。 当初はガラス板のかわりに使いましたが、やがてアメリカ人のイーストマンが創設そうせつした「イーストマン・コダック」社が1889年にセルロイドの柔かさを生かして巻物状にした「ロールフィルム」を発売しました。
この「ロールフィルム」の誕生が写真をそれまでの専門家だけのものから人々へと普及するきっかけとなりました。また「映画」も誕生することとなったのです。
1901年に2号ブローニーを発売、これに使用するフィルムが120で、この年から製造このフィルムのことをブローニーフィルムというのはこの名称である。
1912年にイーストマン・コダック社は蛇腹を引き出して撮影するカメラを発売、蛇腹を格納すればポケットに入る大きさだったので「ベスト・ポケット・コダック」と名づけられました。画面サイズは「6×45センチ」で、以降はこのサイズを「ベスト判」と呼ぶようになりました。 1926年までのべス単からスペシャルまでが矢木タスキ型、1925年B型からは蛇腹引き出し型の普通のホルディングタイプとなった。1926年のV型はウオームギアによる焦点調節可能の高級型でバニティはシリーズVの色付き型である。
カメラ名 NO.1コダック 製造国名 アメリカ・イーストマンコダック
製造年月 1889年 フィルムサイズ 6.3mm 円形
シャッター シリンダー式 レンズ ペリスコープ


No.1は1889年から1895年にかけて製作されたもので、世界で初めてロールフィルムを使用したカメラ。100枚撮影可能なロールフィルムが内蔵されていて、撮影後はコダックに送り返すと、10ドルでプリントと一緒に新しいフィルムを装填したカメラが戻ってくるというシステム。当時の宣伝文句は「あなたはボタンを押すだけ。あとはコダックにお任せ。
カメラ名 NO.1フォルディング・ポケット・コダック 製造国名 アメリカ・コダック
製造年月 1899年 フィルムサイズ 6 x 8.5cm  大名刺判
シャッター イーストマンオートマチック レンズ 単玉 F:11.0


1896年(明治29年)に発売された最初のモデルポケット・コダックは、レンズ前板部を引っ張るとスプリングの力で前板が出て固定される、たすきはパンタグラフ式。日中装填可能なフィルムを使用した最初の写真機であった。「ポケットにも入ってしまうカメラ」を標榜し、1912年(大正元年)にはさらに小さいヴェスト・ポケット・コダックに発展した。
カメラ名 1Aホルディング・ポケット・コダックB 製造国名 アメリカ・コダック
製造年月 1905年 フィルムサイズ 8.5×11p
シャッター Ernemann 1 - 1/300 レンズ Zeiss Tessar F8:13.5 cm
この型からカメラに前蓋がつき、レンズ前板の前にレンズ鏡胴部が出るようになった、前板上部にあるファインダーは縦位置用と横位置用が並んでいる。
カメラ名 3Aオートグラフィック・スペシャル 製造国名 アメリカ・コダック
製造年月 1905年 フィルムサイズ 80 x130mm
シャッター イーストマンロータリー 1 - 1/300 レンズ ツアイスコダック f6.3, 14 cm


フォーカスをシンプルにするために、サイドに特別なレバーやホイールがあります。 これにより適切な距離が設定され、次にボタンが押され、前方部分(レンズとシャッター付き)がスプリングによって動かされて正しい位置に前進する。
カメラ名 パール3号名刺判 製造国名 日本・小西六
製造年月 1909年 フィルムサイズ 6.5×9p 120
シャッター 1〜 1/100 レンズ ウオレンサック F6.3 135mm


大正4年8月発売にアイデアA1号名刺判を、乾板と120兼用のボディにしたカメラで、ボディは木製革張り
カメラ名 シビル 製造国名 イギリス・ニューマンガーディア
製造年月 1914年 フィルムサイズ 6.5×9p アトム判
シャッター 1/2 - 1/500 レンズ ロッス・エキスプレス75mm/f4.5



シビルはアルミ合金製のカメラで一部に洋銀、真鍮を使用しています。デザインがとても独特で、 特にこのベビーシビルはその大きさとデザインがマッチし非常に美しく、古き良き時代を偲ばせるものがあります。 蛇腹を折り畳むと厚さ20数ミリの中に収まってしまう、直線的なラインが印象的です。
カメラ名 ベストポケットコダック・オートグラフィック
ベストコダックB・ベストコダックV
製造国名 アメリカ・コダック
製造年月 1912-14・14-26
1925-32・25-34
フィルムサイズ 4×6.5p 127
シャッター 1/25〜 1/50 レンズ メニスカスアナスチグマット F6.8 85mm




1926年までのべス単からスペシャルまでが矢木タスキ型、1925年B型からは蛇腹引き出し型の普通のホルディングタイプとなった。1926年のV型はウオームギアによる焦点調節可能の高級型でバニティはシリーズVの色付き型である。
カメラ名 ベス単 製造国名 アメリカ・コダック
製造年月 1915−1920年 フィルムサイズ 4×6.5p ベスト判
シャッター T、B、1/25、1/50秒 レンズ 4群4枚コダック・アナスチグマット 84mm F8他


ポケット・コダックより小さく「一般のポケットより小さいヴェストのポケットにも入ってしまうカメラ」との意から命名されたが、大量生産で安価だったこと、文字通り小型軽量だったことから1912年発売とともにベストセラーとなり1925年[1]までに180万台が販売された。初期型はエナメル仕上げでツル単、革張り仕上げのスペシャル、結晶仕上げ。 コンテッサ・ネッテルのピコレット、六櫻社のパーレット等類似商品が多数販売された。127フィルムを使用し4×6.5cm判で、このフォーマットが「ベスト判」と呼ばれる起源となった。
カメラ名 リリー2号名刺判 製造国名 日本・小西六
製造年月 1916年 フィルムサイズ 6.5×9p 大名刺判
シャッター オート・1 - 1/100 レンズ ボッシュロムF4.5 100mm


横型木製革張り。ニュートンファインダー装着、上下左右アオリ付き、当初はウーオレンサックのレンズとシャッターであったが、ボッシュロムになっている。手札版リリーの小型化である。
カメラ名 3Aオートグラフィック・スペシャル 製造国名 アメリカ・コダック
製造年月 1916年 フィルムサイズ 140 x 82mm
シャッター オプティモシャッター 1 - 1/300 レンズ ツアイスコダック f6.3, 14 cm


世界初の距離計搭載カメラで、距離計はレンズ下部に取り付けられている.既存のカメラに距離計を後付けしたような形態ではなく,レンズ保持部(フロントスタンダード)のアルミ鋳物と一体で成形されており,いまもって美しいメッキ仕上げのパーツ類と相まって品質感は高い.この距離計では側面から覗く.縦位置であれば横から覗くことになるが,横位置で撮影するときはウェストレベルファインダのようにカメラの上から覗くことになる。