《 銀板〜湿板時代〜乾板時代(1839-1860-1889) 》
カメラ・オブスクラ(英語: camera obscura、ラテン語: camerae obscurae、「暗い部屋」の意味。カメラ・オブスキュラ、カメラ・オブスクーラとも)は、写真の原理による投影像を得る装置で、実用的な用途としてはもっぱら素描などのために使われた。写真術の歴史においても重要で、写真機を「カメラ」と呼ぶのはカメラ・オブスクラに由来する。 原理はピンホールカメラと同じである。原始的なタイプのカメラ・オブスクラは、部屋と同じくらいのサイズの大きな箱を用意し、片方に小さな針穴(ピンホール)を開けると外の光景の一部分からの光が穴を通り、穴と反対側の黒い内壁に像を結ぶというものであった。画家がこの箱の中に入り、壁に紙を貼り、映っている像を描き移すことで、実際の光景とそっくりの下絵をつくるという使い方がされた。
・1826年にフランスのニエプスがはじめて「写真」を完成
・1839年にフランスのダゲール銀板ダゲレオタイプ
・1841年にイギリスタルボットネゲポジ方「カロタイプ」(タルボットタイプ)
・1851年にイギリス人のアーチャーがガラス板の上に「コロジオン」を使った方法で湿板
・1871年にイギリス人のマドックスが「コロジオン」のかわりに「ゼラチン」を使った方法で乾板
・1889年にセルロイドで巻物状にした「ロールフィルム」「イーストマン・コダック」社
カメラ名 マウストラップカメラ 製造国名 イギリス
製造年月 1830年 フィルムサイズ -


ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが1830年代に実験に使用した「ねずみ捕りカメラ」(マウストラップカメラ)。タルボットは葉巻などの箱を材料にカメラを自作したほか、自らの設計に基づき近所の大工に小さな画面サイズの実験用カメラを製造させた。撮影用レンズには顕微鏡や望遠鏡レンズを使用。これらのカメラで自宅近所のレイコック大修道院などの写真を撮影した。 タルボットは明暗が反転したネガ像を作り、これを複写してポジ像を得る「ネガ/ポジ方」を採用。つまりダゲールの方式が一回の撮影で1枚の写真しか得られないの対し、タルボットの方法は複数の写真を得ることが可能だった。 さらにタルボットの特徴は画面サイズの小さなカメラを使用したこと。画面サイズが小さければ使用レンズの焦点距離が短くなり、その結果レンズのF値が小さくできる。つまり感度の低い当時の感材にとって、露光時間の短縮という高い優位性を備えていた。ただし当時は小さなネガを拡大してプリントする引伸し技術がなかったので、タルボットはこの方法を断念。大型カメラ用に感材の感度アップに力を注ぐようになる。結局この間にダゲールに先を越されるが、1841年に自らの研究成果をまとめた「ネガ/ポジ方」を確立。「カロタイプ」と名付け特許取得に成功する。 タルボットの発明したカロタイプは、「1枚のネガから何枚でも焼き増しできる」という、今日の写真スタイルのルーツであると同時に、「小さなネガから大きなプリントを得る」アイデアは、1925年に登場したライカによって実現される。残念ながら「世界初」の栄誉は逃したものの、タルボットの「カロタイプ」が現代の写真に与えた影響は計り知れない。
カメラ名 ジルー・ダゲレオタイプ・カメラ 製造国名 フランス
製造年月 1839年 フィルムサイズ 16.5×21.5cm 1枚撮り


世界で初めて市販されたカメラです。側面にある楕円形の品質保証シールには、ダゲールの自筆サインが記されています。後方には曇りガラスがあり、そこに画像が写ります。感光材料をここに一枚ごとに装填して撮影します。つくりは、現在の大判カメラと同じです。  次に感光材料と処理方法ですが、ダゲレオタイプではヨウ化銀という感光物質を用います。実は現在のフィルムなどに用いられている感光物質(ハロゲン化銀)の一種です。さて、こうした感光物質にレンズを通った光を当てて露光し、水銀蒸気で現像、現在と同じハイポと呼ばれる定着液で処理すれば完成です。
カメラ名 ダゲレオタイプ・カメラ 製造国名 オーストリア・フォクトレンダー
製造年月 1841年 フィルムサイズ 167×216mm
シャッター - レンズ シャルル・シャヴァリエ


1841年オーストリアのフォクトレンダーが製造したダゲレオタイプカメラ(レプリカ)。世界初の総金属製カメラと言われ、高性能レンズのイメージサークルをフルに利用するため円形画面を採用している。
カメラ名 スライディングボックスカメラ 製造国名 イギリス
製造年月 1851年 フィルムサイズ 6.5×9p 大名刺判
シャッター Dial-set Compur, speeded 1 - 1/200 レンズ Zeiss Tessar f4.5, 150 mm


1851年にイギリスのフレデリック・スコット・アーチャーが湿板写真を発明し露光時間が大幅に短縮される。イギリスのリチャード・リーチ・マドックスが、ゼラチンを使用した乾板を発明。感光材料の作り置きが可能になり、それまで化学的知識を持った専門家しか撮れなかった写真が一般に普及、アマチュアカメラマンが登場する
カメラ名 ダルメヤー・ステレオ 製造国名 イギリス
製造年月 1860年 フィルムサイズ 8×17p 
シャッター B2, 3, 4, X, X2, X3. レンズ Dallmeyer Petzval f4.0, 12.5 cm


当時最高とされたダルメヤーのレンズを2本装着したステレオカメラ。2本装着してステレオ撮影のほか、1本のレンズで横長の写真を撮影することも可能。このカメラにはフラップシャッターとコロジオン湿板用マガジン、コロジオン乾板用マガジンが付属している。
カメラ名 クリデスダーレ 製造国名 ロビンソン&サン
製造年月 1885年 フィルムサイズ 乾板
シャッター 1/25 - 1/100 レンズ Foth Doppel F4.5 100mm


 折り畳むとコンパクトに収納できることから、日本では「組立暗箱」と呼ばれるカメラ。ハンドとは、手持ち撮影ができるほどコンパクトという意味。
カメラ名 メイフィールド 製造国名 ドイツ・JTメイフィールド
製造年月 1900年 フィルムサイズ 乾板


 当時としては貴重だったアルミニウムをボディの素材に使ったフォールディングカメラ。シャッターがレンズボードに組み込まれている。
カメラ名 チェリー暗箱 製造国名 小西六
製造年月 1903年 フィルムサイズ 6.5×9p 大名刺判
シャッター Dial-set Compur 1 - 1/150 レンズ Dogmar F4.5 150mm


ダゲレオタイプではありませんが、小西本店(現・コニカ)が1903年(明治36年)に発売したアマチュア用乾板カメラです。日本初の量産カメラで、価格は2円30銭だったそうです。
カメラ名 ソフォ・ステレオ・レフレックス 製造国名 マリオン・ソフォ
製造年月 1909年 フィルムサイズ 8x17p乾板


英国のソフォは最高級一眼レフで有名だが、ダゴールの125ミリf8レンズを付けたフォーカルプレーン1/800秒のカメラである。