《 ライカM型・エルンストライツ 》
ライカMマウントのレンジファインダーカメラ。ただしレンジファインダーを搭載しない機種もある。フランジバックは27.8mmとバルナック型と比較してちょうど1mm短く、1mm厚のアダプターを使用しライカLマウントのレンズも使用できる。 レンズマウントがそれまでのねじ込み式にかわってバヨネットマウント(ライカMマウント)が採用されたモデルで、レンジファインダー型の宿命ともいえる視差(パララックス)が非常に少ないなどの特徴を備えるなどで人気を博し、約13年間のモデルライフで22万台以上が生産されました。 新型のバヨネット式Mマウントを備え迅速にレンズ交換でき、50mmのファインダー枠が常時表示され、装着レンズに従い90mm、135mmのファインダー枠が自動で表示される。ファインダー枠はパララックスを自動補正する。
カメラ名 ライカM3 製造年月 1954年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 ズミルックス 焦点距離 50mm F1.4

35mmフィルムを使用するレンジファインダー型カメラの名器の一つと呼ばれるM3は1954年(昭和29年)に発表されたモデル。当初は「2ストローク」「ダブルストローク」と呼ばれる二回巻き上げ方式、シャッタースピードは国際系列でB、1、1/2、1/5、1/10、1/25、1/50、1/100、1/250、1/500、1/1000秒の11スピードだが中間速度も使用できる。シンクロ速度は1/50以下。フィルムの平面性を向上するためガラス製圧板を採用した。

カメラ名 ライカMP 製造年月 1957年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 ズミルックス 焦点距離 50mm F1.4
ライカM3E、ライカM3Dの存在を知った有名カメラマンから製造の要望があったため生産された。Pはプロフェッショナルの意。ライカM3との違いはライカビットMPを装着していること、フィルムカウンターが後に発売されるライカM2形式になっていること、セルフタイマーがないことなどが挙げられる。

カメラ名 ライカM2 製造年月 1958年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 ズミクロン 焦点距離 50mm F2.0
50mm、90mm、35mmのファインダー枠を備え、装着レンズに従い自動で切り替わる[77]。これに伴いファインダー倍率は0.72倍に低下し、それに伴い有効基線長も51.4mmに短くなっている。測距フレームの上側辺にF16時下側辺にF5.6時の焦点深度を示す凸型指標が入った。以降ほとんどのMシリーズライカのファインダーはこのファインダーを基本とする。フィルムカウンタ?リセットが手動なのでフィルムを装填したら「-2」に合わせなければならない。

カメラ名 ライカM1 製造年月 1959年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 ズミクロン 焦点距離 50mm F2.0
ライカM2から距離計とファインダーセレクターレバーを除いた製品で、その後のマイナーチェンジもライカM2に準じる[83]。ファインダー枠は35mmと50mmで両方が常時表示される。距離計窓は「M1」と刻印のある盲蓋で塞がれている。パララックス自動補正[83]。セルフタイマーは装備しない。ライカビットMPが使用できる。

カメラ名 ライカM4 製造年月 1967年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 ズマール 焦点距離 50mm F2.0

 ファインダーは基本的にライカM2を踏襲したが135mmのファインダー枠も装備され、装着されたレンズに従って自動で50mm、90mm、35/135mmの枠を切り替える[86]。巻上レバーにプラスチック製の指当てがつき、巻戻はノブからクランクとなりライカメーターMR装着時でも楽に巻き戻せるよう斜めに取り付けられている。シンクロターミナルが一般的なDIN式に変更されている[86]。裏蓋を開くとフィルムカウンターが自動リセットされる。製造番号は1175001から始まり、1975年[86]の生産中止までにクローム仕上げ47,191台[86]と、少数の焼付ブラックが生産された。巻上げ軸が改良されたためライカビットMPは使用できない。

カメラ名 ライカM5 製造年月 1971年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 ノクティルックス 焦点距離 50mm F1.4
CdS素子によるTTL露出計を装備する。それまでの端正なデザインを壊した大型のカメラで「弁当箱」と揶揄され発売当初は不人気だったが、1975年に製造中止後しばらく経ってから人気が出た。露出計受光部はレンズ装着を感知してフィルム前面に降りて来[98]、シャッターレリーズすると上がる。21mmレンズ使用時には50mmの、28mmレンズ使用時には90mmの、35mmレンズ使用時には135mmのファインダー枠が測光範囲を示す。

カメラ名 ライカCL 製造年月 1973年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 エルマー 焦点距離 50mm F3.5
提携先であったミノルタ(現コニカミノルタ)からのOEMで、最終組立と調整のみドイツで行なったため"Made in germany"の刻印がされている[98]。機能的にはライカM5を小型軽量化したもの。ファインダーは0.6倍で40mmの枠が常時表示されており、通常は50mmの枠も出ているが、90mmレンズを装着すると50mmの枠が消えて90mmの枠が表示される[99]。距離計は実像式で基線長31.5mm[99]。シャッターは布幕縦走りフォーカルプレーン式。露出計受光部はフィルムを巻き上げるとフィルム前面に降りて来て、シャッターレリーズすると上がる。

カメラ名 ライカM4-2 製造年月 1976年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 ズミクロン 焦点距離 50mm F2.0
M4のモデル名とボディは踏襲するものの、各部は見直しが行われ、生産工程もアップデートされてコストダウンが行われています。このモデルからアクセサリーシューにホットシューが採用され、フィルム巻き上げ機構にモーター式のライカワインダーM4-2が使えるようになっている一方で、セルフタイマー機能が廃止されています。

カメラ名 ライカM4-P 製造年月 1981年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 エルマー 焦点距離 50mm F3.5.0
M4、M4-2に続き、M4シリーズとしては3代目のメジャーアップデートとなる「M4-P」が1981年にデビュー。従来の35mm、50mm、90mm、135mmに加えて28mm、75mmレンズ用のファインダー枠が追加されていますが、「メガネをかけた場合に見にくい」という批判的な意見も出ました。

カメラ名 ライカM6 製造年月 1984年
製造国名 ドイツ 製造メーカー エルンスト・ライツ
使用フィルム 135 サイズ・枚数 2.4×3.6cm 36枚撮り
シャッター FP スピード B,1〜1/1000
レンズ名 ズミルックス 焦点距離 50mm F1.4

ライカM4時代のデザインのままTTL露出計を組み込み、すなわちライカM5発売時のクレームにようやく応えた形となった。ライカR4から採用されたダイキャストボディーとなり強度が上がるとともにトップカバーエッジがシャープになり、また均一化された[113]。また窓が外側から接着されるようになり表面がフラット化されて塵がつきにくくなった